PYCCAPルサールRussar

ルサール5.6/20mmの写りがイマイチなので、
高倍率ルーペで仔細にチェックしてみたところ、
前玉と後玉の裏面がクモっているように見えたので分解してみると、
絞りを挟んだ面に水滴のようなものを伴った結構なクモリがありました。
実体顕微鏡を覗きながら丁寧に清掃しましたところ、
コーティングには一切キズをつけずクモリはすっかり除去できました。
前玉と後玉の裏側は実際にはとてもきれいな状態でした。
ルサールはレンズがとても小さく、極端な曲率のドーム型の前玉と後玉なので、
外から見ただけではどのくらい汚れているのか非常に判り辛いレンズです。
ルサールは年代によって、写りが良いとか悪いとか色々言われていますが、
もしかしたらレンズが曇っていたり、無限調整がズレていたり、
単なる整備不足なだけかもしれませんね。
とは言うものの、
コストダウンの為(?笑)中玉が入っていないまま出荷したもある
という話も聞いた事がありますので、
本当に写りが酷いものや全く像を結ばないものも存在するのかもしれないですけどね。