シャッターボタンがマッシュルームタイプのライカ I モデルC(スタンダードマウント)

一年半ほど前のことですが、ちょっと珍しいライカを個人的に手に入れました。
シリアルナンバー4000番台のライカ I (A)改 I (C)に旧エルマーが付いた状態で購入しました。
この I (A)改 I (C)はシャッターボタンが初期のマッシュルームタイプなのですが、I (A)改 I (C)ボディでマッシュルームタイプやディンプルタイプのシャッターボタンのものは、ほとんど見かけないので非常に珍しいのではないかと思っています。
当時ライツでは、最新のモデルが出ると、それまでのモデルを使用しているユーザー向けに、アップデートするサービスを受けていて、このボディも元々は旧エルマーがボディに固定されていたA型ライカを、後にレンズ交換可能なC型にアップデートしたものですが、初期のマッシュルーム型シャッターボタンの場合、フィルムを巻き戻す際にシャッターボタンを押しっぱなしで巻き戻しノブを回して巻き取らなくてはならないという面倒さと、レリーズやセルフタイマーなどのアクセサリーが装着できないという不便さから、シャッターボタンも新しい形状のものに交換されるものが殆どだったのではないかと想像します。(推測なので間違えているかもしれません)
この旧エルマーが4000番台のA型ライカ(ライカ I モデルA)に元々付いていたものだとすると、エルマックスからエルマーに交代した年かその翌年位の、ごく初期のエルマーという事になります。

左が4000番台A型に付いていた旧エルマー、右の全回転エルマーは新エルマー、二本ともニッケル仕上げです。
この旧エルマー、無限ストッパーの裏側に打刻されている数字は「0」で、隣の全回転エルマーと全長を比べると2mm程短いです。
マッシュルーム I (C)と旧エルマー、とても気に入ってしまったのでお譲りする事はできませんが、珍しい物だと思いましたので、店のブログ記事にも載せてみました。
※巻き上げノブには、迅速?レバー巻き上げ装置「ACCURAPID WIND」を装着しています。
mushroom Leica A Leica I model C