ライカの修理/オーバーホール /メンテナンスについてのお知らせ

ルミエールチューン
(オーバーホール+快適チューニング)
M型、バルナック
¥38,000でチューンアップ!
ファインダーの見えやシャッター音、巻き上げトルク等の操作フィーリングが 気になっている方、ご相談下さい。
ルミエールチューンでお客様のライカを蘇らせます。
O/H、調整、ファインダー清掃のセットで費用は38,000円(消費税込)です。
※重修理の場合は別途費用がかかります。
※距離計の無いライカ(MD、If、スタンダード等)は33,000円です。
※ライカIIIgは48,000円です。
基本的には、低速から高速までのシャッター速度(露光ムラも含め) の安定を確保できる範囲内で、バランス良く、滑らかに、 カメラへの負担を最小限にを考えてチューニングしています。
また、操作フィーリングにはこだわっておりますので、 其の点に関しましては現時点のチューニングに とどまらず、思いついたならば些細なアイデアでも 試みて日々改良をしています。(タカハシ)
修理価格表(消費税込)
M型ライカ(M1/M2/M3/M4)、バルナック ライカ
★ オーバーホール(ルミエールチューン) 38,000円
★ シャッター幕交換+オーバーホール 58,000円
★ ファインダークリーニング 17,000円~
(バルナックのハーフミラー交換は+3,500円)
★ 革張り替え 22,000円
(オーバーホールと同時ご注文は、オーバーホール代+13,000〜15,000円になります)
★ その他、バックドアやネジ類等のリペイントも お受けします。
ちょっとしたグッタペルカの欠けなどは、塗装やオーバーホールの際にサービスで補修いたします。(補修不要な場合は、お申し付け下さい。)
遠方のお客様は、宅配便等でお送りください。 (事前に電話またはメールでお問い合わせいただければ幸いです。) 梱包の際は緩衝剤でカメラをしっかり保護して下さい。恐れ入りますが返送時送料もご負担いただいております。
<修理の保証について>
オーバーホール、修理は、カメラのお渡し日から半年間は、 修理箇所に関しまして無料で再修理をお受けいたしますが、次の場合は、期間内でも保証の対象とはなりません。ご了承下さい。
*使用上の誤りによる故障
*お渡し後の弊店以外での、分解、修理、改造等による故障
*火災、天災、地変等による故障
*浸水、落下、泥、砂等により生じた故障。
*経年変化による部品の劣化、破損による故障。
<M4の135mm枠消改造>
35mmレンズをメインで使用しているライカM4使いの方、 「この135mm枠が無ければすっきりするのになぁ」 と思った事はございませんか?
35mmの枠だけが表示されるように改造いたします。
オーバーホールをご注文の際はプラス¥11,000でお受けします。
枠消改造のみのご注文はファインダークリーニングとセットになります。
料金は¥28,000(消費税込み)です。
電話やメールでお気軽にお問い合わせ下さい。
ジャムったM型ライカは・・・

M型ライカのシャッターが突然切れなくなったという修理依頼がよくあります。
原因は様々ですが、一番多い(かな?)原因は、シャッター幕の前にある遮光バッフルの上下に付いている遮光用テレンプの接着剤が劣化してテレンプが剥がれ落ち、巻上げの際にシャッタードラムに巻き込まれてロックしてしまう、という現象です。
この際に無理をして強い力で巻上げようとすると、幕がダメになったり、メカを傷める原因にもなりかねないので、ロックしてしまったら無理をせずに、まずご相談下さい。(弊店では見積は無料です)
弊店ではオーバーホールの際には、必ずこのテレンプの貼り直しをしています(別途費用はいただいておりません、あたりまえですけど・・・)が、数十年きちんと整備されていない機体は接着剤が劣化して触っただけで剥がれ落ちるものも稀ではありません。
このテレンプの接着剤の劣化は、ご来店いただければその場で分解無しに無料でチェックできますが、ピンセットで軽く引っぱって簡単に剥がれてしまった場合には、分解して貼り直さなくてはならないので費用が発生してしまいます。
ですので、通常はオーバーホールが必要かどうかチェックしにご来店下さったお客さんに、あらかじめ上記のような理由をお伝えして了解していただいた後に、このテレンプチェックをしています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
それと、M型ライカやバルナックライカが万一水没してしまった場合は一刻も早くご相談下さい。完全に直る保証はありませんが、過去にM6の完全水没品をまだ濡れた状態で送っていただいた事があり、露出計まで完全復活したという例もありました。
万が一、海水にドボンと完全に浸かってしまった場合には、キレイな水道水に思い切って浸けて塩分や海水の有害な成分を洗い流したほうが良いと思いますが、実験したわけでも無いので、ご自身の判断でお願いします。いずれにしましても一刻も早くお持ち込みいただくのが良いです。
グッタペルカの補修
ライカの張革はグッタペルカという天然樹脂が使われていますが、グリップ感が抜群に良く丈夫で長持ちですね。
でもさすがに40年、50年、60年・・・と経っていますので、ボディシェルに貼った時の接着剤が劣化して、あちらこちらが剥がれてきたり浮いてきたりしている個体が多いのも事実です。
修理や塗装の際に革張替のご注文をいただいても、グッタペルカがまだまだ使える状態の場合はできるだけ張り替えずに補修のみでオリジナルグッタペルカのままお使いいただくようにご提案しています。
多少の欠けや浮きは補修で実用レベルに回復しますが、それでも欠けた面積が大きい場合や全体にポロポロ剥がれてしまっているものはやはり張替が必要になってきます。
オーバーホールや塗装をご注文の際のグッタペルカの補修はサービスでしています。

欠けやすい箇所はベースプレートをひっかける部分やマウントの下部分、アイレットの上部、バックドアなどなど。ここではバックドアのグッタペルカの補修の様子をご紹介します。

隙間に溶剤で溶いた接着剤を流し込んだ後に、欠けたグッタペルカが残っている所をまず貼ります。

張替の際に剥がしたグッタペルカの残骸の中から、補修に使えそうなパーツを切り出したりします。

形をある程度合わせて切り出して大まかに埋めます。

㊙特殊パテを用いて、さらに隙間を埋めシボのパターンを作って出来上がり。
グッタペルカの補修のみのご注文もお受けしていますが、その場合は有料になります。
でもさすがに40年、50年、60年・・・と経っていますので、ボディシェルに貼った時の接着剤が劣化して、あちらこちらが剥がれてきたり浮いてきたりしている個体が多いのも事実です。
修理や塗装の際に革張替のご注文をいただいても、グッタペルカがまだまだ使える状態の場合はできるだけ張り替えずに補修のみでオリジナルグッタペルカのままお使いいただくようにご提案しています。
多少の欠けや浮きは補修で実用レベルに回復しますが、それでも欠けた面積が大きい場合や全体にポロポロ剥がれてしまっているものはやはり張替が必要になってきます。
オーバーホールや塗装をご注文の際のグッタペルカの補修はサービスでしています。

欠けやすい箇所はベースプレートをひっかける部分やマウントの下部分、アイレットの上部、バックドアなどなど。ここではバックドアのグッタペルカの補修の様子をご紹介します。

隙間に溶剤で溶いた接着剤を流し込んだ後に、欠けたグッタペルカが残っている所をまず貼ります。

張替の際に剥がしたグッタペルカの残骸の中から、補修に使えそうなパーツを切り出したりします。

形をある程度合わせて切り出して大まかに埋めます。

㊙特殊パテを用いて、さらに隙間を埋めシボのパターンを作って出来上がり。
グッタペルカの補修のみのご注文もお受けしていますが、その場合は有料になります。
視野枠の調整

M型ライカにレンズを装着すると、
レンズの焦点距離に合わせて自動的に視野枠が切り替わりますが、
中には、切り替えの動きが粘っていたり、
中途半端に二つの枠が表示される状態のボディも良くみかけます。
原因は色々考えられますが、
出来の良く無いMLリングを使用している場合や、
レンズの連動部が擦り減って起きる場合など、
本体には欠陥が無い事もあります。
カメラ本体側の原因としましては、
視野枠部品にオイルがまわってしまったり、
調整不足、部品の破損などが考えられます。
弊店ではオーバーホールの際にはもちろんのこと、
ファインダークリーニングのみのご依頼ででも、
専用治具を使用し視野枠の調整も正確に行っております。
(部品が破損している場合など稀にですが、別途費用が発生することもあります)
ところで、
今日はこれから雑誌の取材をうけることになっていまして、
店の掃除をはじめたのですが、モノが多過ぎて途中で諦め、
塗装したM4の仕上げの作業に切り替えました。
いつもの事なんですが・・・
The fungus on the finder of LEICA M.

M型ライカのファインダーは構造上、
光軸ズレやレンズが欠けてしまう等のリスクのため分解の困難な部分が多いので、
ファインダーブロックの内部にカビが発生してしまうと、
通常は除去不可ということになってしまいますが、
除去出来る場合もあります。
画像はM4のファインダーです。
対物レンズの奥にカビがありましたが、
この場合、軽度のカビでしたので、きれいに除去できました。

同じ箇所でもカビがコーティングやガラス面に浸食している場合は、
除去してもカビ痕が残ったり、コーティングが剥がれたりしてしまいます。
こういった類いの修理は実際に作業をしてみないと、修理の可否は判断できない場合が多いですが、無理をしない範囲で出来る限り改善したいと考えています。