ルミエールペイント、M型ライカの塗装個所について。
弊店でM型ライカをブラック塗装する場合の標準的な仕様の写真を掲載いたします。

写真はM3ですが、塗装個所はM2の場合もほぼ同様になります。

M4の場合は、特に指定が無ければ、シャッターボタンの指受け皿、シャッターダイヤルの留めネジの頭、アクセサリーシューの4本の留めネジの頭もクロームのまま残します。(ご希望により、これらを塗っても追加費用はかかりません)

バックドアの枠とフィルムインジケーターも塗りますが、その為にバックドアのグッタペルカは剥がさなくてはなりませんので、シボパターンの似た張り革に張り替えます。(張り替えたばかりの張り革は艶がありませんが、ご使用いただくうちに艶が出て来て、ほとんど違和感が無くなります。)
バックドア横のガードはちりめん塗装が所々剝がれているものが多いですが、通常はサービスで、写真のように疑似ちりめん塗装を施し補修しております。

クロームのまま残してある部分も、ご希望により黒塗装する事が可能ですが、追加費用が発生します。
アイレットについて
ルミエールペイントの標準仕様ではアイレットは塗装しませんが、条件が合えば有料にてお受けします。
M型ライカもバルナックライカもアイレットはボディシェルにカシメで留めてありますので外せません。そのために、塗装に際して二つの不都合があります。一つはメッキを剥離して真鍮出しする行程、もう一つは塗装の際の焼付けの行程です。
まず、グッタペルカが貼ってある状態ではメッキ剥離ができませんし、グッタペルカを剥がしたとしても、ライカのボディシェルはアルミ合金製ですので、メッキを剥離する薬品に浸けるとアルミ合金が溶けてしまいます。
薬品に浸けずにヤスリも使わずにメッキを剥がす為に、弊店ではサンドブラストを使用しています。通常、グッタペルカが傷んでいるので張り替えが必要な状態の場合に、お受けしています。
作業としては、分解してメーンフレームから外したボディシェルからグッタペルカをきれいに剥がし、アイレット以外の部分を完全にマスキングしてサンドブラストで剥がします。


(サンドブラストでメッキを剥がし、真鍮の地が出た状態)
グッタペルカを剥がせば焼付け塗装ができますので、焼付塗料を用いてアイレットを塗装します。
グッタペルカを剥がした状態ですとバックドア横のガード部分も疑似ちりめんではなく本当のちりめん塗装ができますので、ご希望でしたら有料にてお受けできます。


(アイレット焼付塗装の後、革張替して組み上がったレザートーン仕様のM3です)
ルミエールカメラのホームページ:カメラの塗装
↑塗装の費用などはこちらのページをご参考にしていただけますが、こちらに載っていないスペシャルオーダーや、ご不明な点などございましたら、お気軽にメールや電話でお尋ね下さい。

写真はM3ですが、塗装個所はM2の場合もほぼ同様になります。

M4の場合は、特に指定が無ければ、シャッターボタンの指受け皿、シャッターダイヤルの留めネジの頭、アクセサリーシューの4本の留めネジの頭もクロームのまま残します。(ご希望により、これらを塗っても追加費用はかかりません)

バックドアの枠とフィルムインジケーターも塗りますが、その為にバックドアのグッタペルカは剥がさなくてはなりませんので、シボパターンの似た張り革に張り替えます。(張り替えたばかりの張り革は艶がありませんが、ご使用いただくうちに艶が出て来て、ほとんど違和感が無くなります。)
バックドア横のガードはちりめん塗装が所々剝がれているものが多いですが、通常はサービスで、写真のように疑似ちりめん塗装を施し補修しております。

クロームのまま残してある部分も、ご希望により黒塗装する事が可能ですが、追加費用が発生します。
アイレットについて
ルミエールペイントの標準仕様ではアイレットは塗装しませんが、条件が合えば有料にてお受けします。
M型ライカもバルナックライカもアイレットはボディシェルにカシメで留めてありますので外せません。そのために、塗装に際して二つの不都合があります。一つはメッキを剥離して真鍮出しする行程、もう一つは塗装の際の焼付けの行程です。
まず、グッタペルカが貼ってある状態ではメッキ剥離ができませんし、グッタペルカを剥がしたとしても、ライカのボディシェルはアルミ合金製ですので、メッキを剥離する薬品に浸けるとアルミ合金が溶けてしまいます。
薬品に浸けずにヤスリも使わずにメッキを剥がす為に、弊店ではサンドブラストを使用しています。通常、グッタペルカが傷んでいるので張り替えが必要な状態の場合に、お受けしています。
作業としては、分解してメーンフレームから外したボディシェルからグッタペルカをきれいに剥がし、アイレット以外の部分を完全にマスキングしてサンドブラストで剥がします。


(サンドブラストでメッキを剥がし、真鍮の地が出た状態)
グッタペルカを剥がせば焼付け塗装ができますので、焼付塗料を用いてアイレットを塗装します。
グッタペルカを剥がした状態ですとバックドア横のガード部分も疑似ちりめんではなく本当のちりめん塗装ができますので、ご希望でしたら有料にてお受けできます。


(アイレット焼付塗装の後、革張替して組み上がったレザートーン仕様のM3です)
ルミエールカメラのホームページ:カメラの塗装
↑塗装の費用などはこちらのページをご参考にしていただけますが、こちらに載っていないスペシャルオーダーや、ご不明な点などございましたら、お気軽にメールや電話でお尋ね下さい。
レンズフードの塗装
レンズフードの塗装承ります!
チリメン塗装やレザートーン塗装は、キズや腐食で地金に傷みがあってもきれいに仕上がります。

ライカの純正フードをチリメン塗装(リンクル)にしました。
根元のクローム部分や着脱ボタンをブラックにする事もできます。
費用は¥9,000〜¥18,000

フジのXF35mmF1.4 Rの純正フードをレザートーン塗装にしました。
今回は粒の大きさを大きめで塗っていますが、もっと細かいパターンにすることも出来ます。
費用は¥7,000
作業の手間がかからないものは¥4,000位〜.
上記のフードはどれも金属製なので焼付け塗装をしていますが、プラスチック製のものは焼付け塗装はできません。
お受け出来るものと出来ないものがございますので、先ずは電話やEメールでお問い合わせ下さい。
チリメン塗装やレザートーン塗装は、キズや腐食で地金に傷みがあってもきれいに仕上がります。

ライカの純正フードをチリメン塗装(リンクル)にしました。
根元のクローム部分や着脱ボタンをブラックにする事もできます。
費用は¥9,000〜¥18,000

フジのXF35mmF1.4 Rの純正フードをレザートーン塗装にしました。
今回は粒の大きさを大きめで塗っていますが、もっと細かいパターンにすることも出来ます。
費用は¥7,000
作業の手間がかからないものは¥4,000位〜.
上記のフードはどれも金属製なので焼付け塗装をしていますが、プラスチック製のものは焼付け塗装はできません。
お受け出来るものと出来ないものがございますので、先ずは電話やEメールでお問い合わせ下さい。
LEICA M4の塗装作業の様子
M4をブラックペイント仕様にする際の作業手順です。
(途中で写真を撮り忘れて、かなり大まかな記録になってしまっていまいました)

ビフォア。

トップカバー分解、この後バックドアも分解します。

ファインダーのガラス類、カウンターのレンズなど外します。

メカの方も、この後オーバーホールです。

スローガバナーを外した様子。

外装部品の刻印の文字色や裏側の内面反射防止塗料など剥離します。

薬品で表面のクロームメッキを剥がします。

さらにクロームメッキの下地のニッケルメッキを薬品で剥がします。

キズや凹みなどを直します。
この後、入念に下地作り、表面の汚れを完全に除去、脱脂など処理をしまして塗装、焼付けをします。
刻印文字に白入れ、ファインダーのガラス類を組みつけ、オーバーホールしたメインフレームに組んでいきます。
外装部品を組みながら最終的な調整を追い込み完成です。

アフター。
ルミエールカメラのホームページ:カメラの塗装
(途中で写真を撮り忘れて、かなり大まかな記録になってしまっていまいました)

ビフォア。

トップカバー分解、この後バックドアも分解します。

ファインダーのガラス類、カウンターのレンズなど外します。

メカの方も、この後オーバーホールです。

スローガバナーを外した様子。

外装部品の刻印の文字色や裏側の内面反射防止塗料など剥離します。

薬品で表面のクロームメッキを剥がします。

さらにクロームメッキの下地のニッケルメッキを薬品で剥がします。

キズや凹みなどを直します。
この後、入念に下地作り、表面の汚れを完全に除去、脱脂など処理をしまして塗装、焼付けをします。
刻印文字に白入れ、ファインダーのガラス類を組みつけ、オーバーホールしたメインフレームに組んでいきます。
外装部品を組みながら最終的な調整を追い込み完成です。

アフター。
ルミエールカメラのホームページ:カメラの塗装
ガンのメンテ

塗装の仕事は、実際に塗装をする行程というのは全行程のほんの一部で、
分解、メッキ剥離、板金、下地処理などの下準備が大部分を占めます。
また、安定した塗装作業をいつでもおこなえる環境を維持する為には、
コンプレッサー、タンク、レギュレーター、セパレーターの管理はもちろん、
スプレーガンのメンテナンスがとても重要なのは言うまでもありません。
このガンとは10年ほどの付き合いなのですが、一番のお気に入りで、
カメラの塗装は、ほぼ100%このガンを使っています。
新しいガンを何度か買いましたが、どうもしっくりこないんです。
だからこのガンの為の補修部品もストックしてあるのですが、
このモデル、既に絶版なんです、
モデルチェンジで、ここまで分解出来ない構造にされてしまったんですよ。
とは言いましても、もっと使いやすいガンがあるかもしれないので、
そろそろまた新たなガンを試してみようと思ってます。
(画像はアリフレックスのレンズ、
テーラーホブソン・クック・キネタール12.5mm/1.8で撮りました)